サカイ寫眞室

アートディレクターと写真家のサカイエイイチのプロフィール写真

サカイエイイチ
1965年東京の下町生まれ。魚座のB型。
少年時代は荒川土手で野球をし、駄菓子屋をこよなく愛した。涙もろく昔気質であったが、どうやら今も変わらないどころかますますその傾向が強まっている。年期の入った時代遅れが最近では写真にも顕著に現れ、本人はノスタルジーとかセンチメンタルと言って、逆にこよなく愛している。
普段はアートディレクター、グラフィックデザイナーとしても活動し、坂井図案室代表でもあり、ときどき猫のイラストも描くが、その昭和っぽさに結局は何をやっても根っこの部分はいっしょだからな、と本人も納得せざるをえない。

もともとは犬派だったはずなのだが、偶然の出会いからあちこちで猫を助ける事にことになり、その噂を聞きつけたのか仕事場や、自宅玄関に訪ねて来たり、なかには雨の日の駐車場でドアを開けると乗り込んで来て、後部座席に座りうれしそうに毛繕いをする猫がいるくらい、ここだここだと猫の方から続々とやってくるようになってしまった。
埼玉・川越の自宅ではそうした保護した猫たちを家族とし、東京・神宮前の仕事場では地域猫たちを家族とし、日々をおおいに笑い、そしておおいに泣いている。

常に心にあるのは、家の中で暮らす猫も外で暮らす猫も、すべての猫たちはその小さな手に幸せ行きの切符を握りしめて生まれてきている、という思い。
彼らがこの世界で僕と時間を共にし、時に寄り添い、おたがいを思いながら同じ列車に乗って走り抜けていく。
そして、いつか猫たちが次の世界に行くために、停車場で列車を乗り換えねばならない時に、ああ幸せだったなーという気持ちを胸にしっかりとかかえて降りていけるように。
どうかそうでありますように。
僕は、笑顔で泣きながら見送る車掌のようなものです。

そんな猫たちが僕に撮らせてくれた写真は、僕から猫たちへのラブレターです。
好きだよという気持ちだけはしっかり込めて、いつもシャッターを押しています。
普段はインスタでもアップしていますが(猫関係のことで時間が足りず、アップ出来ない時も多いのですが…)、今回はそんな写真の中から一部を掲載させていただきました。

これらの写真がどこかの空の下、僕の知らない町に住む、でも同じような思いを抱く猫がとても好きな誰かの胸にタンポポの綿毛のように、もしもそっと届いたならば
こんなに嬉しい事はありません。

それはきっと僕の空と、あなたの空がつながっているということですものね。

お便り

おなまえ
メールアドレス
お便り